China 2049 マイケル・ピルズベリー 読書感想

2015年出版(日本語版)なので時事本としては古いかもしれないが、テレビで紹介されていたので読んでみた。

30年にも渡り米国政府機関で働いてきた対中政策のエキスパートが語る「中国政府に対する危機意識」は中枢にいる人しか知り得ない情報などが満載で、秘密を覗き見しているようなワクワク感、そして説得力があって共感できました。そして素直じゃない僕には引っかかる事がいくつか…

1.「機密漏洩防止の為に刊行前にCIA,FBI,国防長官府…の代理に査読を受けた」と書かれているので、米国政府のお墨付きを得た信ぴょう性の高い、有り難みのある情報であると同時に、米国政府プロパガンダの可能性も。

 ハリウッド映画で「USARMY全面協力」とテロップに浮かび上がると、「すごい!」となる反面、「米国プロパガンダか」となってしまう。映画での悪者はその当時の米国の敵(ソビエト、アフガン、イラク、IS…)、見た人は必ず彼らに憎悪を抱いてUSAMYに共感する。

 だから、そんな映画はダメだとは言わない。私は「ネイビー・シールズ」が大好きです。本物のSEALs隊員が出演し、実弾が使用されている映像は本物感と迫力が最高!お金を払って映画館で見た甲斐がありました。同時に「USARMYの宣伝映画を、なんで金を払って見なきゃならないんだ?タダでいいんじゃないの?」と思ったものです。

2.「何十年も米国は中国に騙され続けた」と書かれていますが、世界最高の米国諜報機関がそのような愚行を何十年も続けるものでしょうか?もしそうであれば、そんなトンマな諜報機関の情報を基にして書かれたこの本にどれ程の価値があるのでしょうか?前者であれ後者であれ何を信じて良いのやら…

3.この本に直接関係ないけれど、「米国が支援した組織、国は米国の敵になってしまう」と私は感じている。アル・カイーダ、ノリエガ将軍…過去に援助を受けて、未だに米国側にいるのは日本ぐらいじゃないの? 考えすぎ?

 最近、NHKで発展途上国時代の中国に技術、資金面で膨大な援助を行い今の中国繁栄の土台を作った事を、過去の歴史を乗り越えて中国と日本が友好的な関係にあった事が描かれている番組を見た。「日本と中国は友好関係を築けるはずで、これまでもこんなに仲良く出来たんだよ」のメッセージ。「隣国の中国と仲良くやって行こう」と言っているようだった。何かの意図を感じてしまう、政府は何かの動きをしようとしているのか? なんて嫌な性格なんだろう。

次に柯隆さんの「中国「強国復権」の条件」を読んで、今の感想がどう変わるか、変わらないのか楽しみです。

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Posted by Pon0207